「理学療法士に楽な職場はある?」
「楽な職場はどうやって見つけるの?」
「楽な職場ってどんなとこ?」
他の職場の理学療法士は、定時に帰って、給料も多い。
「なんで?」
て思いますよね。
「同じ職種で同じような仕事をしているのになんでこんなに違うの?なんでそんなに楽なの?」
分かります。しかし、これが現実に起こっていることです。
理学療法士の業務内容や給料は職場ごとに違います。
そのため、楽な職場、大変な職場が存在するのです。
この記事では理学療法士にとって楽な職場の特徴、楽な職場を見つけるポイント、楽な職場の注意点を解説します。
楽な職場への転職を考えているなら参考にしてください。
この記事からわかること
- 理学療法士にとって楽な職場
- 楽な職場を見つけるポイント
- 楽な職場の注意点
理学療法士にとって楽な職場の13の特徴
理学療法士にとって楽な職場の特徴を紹介します。
楽な職場の特徴
- 残業がない
- 勉強会が少ない
- 人間関係が良い
- 単位ノルマが少ない
- 年間休日が多い
- 希望日に休みが取りやすい
- 給料が充実している
- 解除量が多い患者さん(利用者さん)いない
- 臨床以外の仕事が少ない
- 臨床実習を行なっていない
- 職員の年齢がさまざま
- 休憩時間がしっかり取れる
- ある程度の裁量権がある
残業がない
残業は少なければ少ないほうが楽です。
理学療法士はリハビリをして、書類もやって、後輩や学生指導もしてとなり、残業が多い仕事です。
しかし、仕事量は職場によりさまざまで、残業が少ないようにきちんと管理されているところもあります。
残業がなければ、仕事をする時間が短くなるため楽です。
>>理学療法士の残業についてはこちら「理学療法士の平均残業は?現状と解決策を解説!」
勉強会が少ない
勉強会は少ないほうが楽です。
理学療法士はとにかく勉強会が多いです。
- 新しい情報が常に出てくる
- 幅広い知識が必要
- 技術的な研鑽が必要
などの理由で、頻回に勉強会が開催されているところもたくさんあります。
たしかに、サービスの質の向上のためには知識や技術の研鑽は必要です。
しかし、業務時間外の勉強会が頻繁にあるとプライベートな時間も削られ、体力的にもしんどいです。
勉強会が少ない方が楽です。
長期的な目線で見て、勉強会が全くないことが自分にとって良いことかは考える必要があります。
人間関係が良い
人間関係が良い職場は楽です。
理学療法士は部内や部外ともにコミュニケーションを必要とする仕事です。
人間関係が悪い職場は業務に支障も出て、ストレスも多くなります。
以下のような職場は人間関係が楽な傾向にあります。
人間関係が楽な職場の特徴
- スタッフ間の挨拶がしっかりできている
- 患者さんや利用者さんへの話し方や態度がしっかりしている
- さまざまな年代のスタッフがいる
- 定期的にスタッフの入れ替わりがある
単位ノルマが少ない
単位ノルマが少ないところの方が楽です。
厚生労働省によると理学療法士の取得単位は1日18単位が標準となっています。
また、取得できる単位数の上限が厚生労働省により定められています。
取得単位の上限
- 週108単位まで
- 1日の単位は24単位まで
職場により単位数のノルマは違いがあり、私の周りでは少ないところで16単位、多いところで21単位でした。
当たり前ですが、単位ノルマが少ない方が仕事は楽になります。
しかし、
稼ぐ額が少ない→給料が少ない
となる傾向があります。
単位ノルマと給料のバランスは確認しておきましょう。
年間休日が多い
年間休日は多い方が楽です。
年間休日は職場により違いがあり、105日〜125日の開きがあります。
年間20日休みが違うのは大きいですね。
休みは多ければ多いだけ楽になります。
>>理学療法士の休日についてはこちら「理学療法士の休みはどれくらい?休日の特徴を勤務先別に解説!」
希望日に休みが取りやすい
希望日に休みが取得しやすいと楽です。
休みをある程度自分で決められると精神的に楽です。
自分の仕事の仕方に裁量権があるのか、ないのかはストレスに直結するからです。
休みの予定がある程度自由になれば、家族や友人との時間を大事にできます。
希望日に休み取りやすい職場は楽でしょう。
給料が充実している
給料が充実している職場は楽です。
給料が少ないと生活のために副業などが必要になることもあります。
お金をある程度稼ぐために、たくさんの時間を使うことになります。
結局は少ない時間でなるべく多く稼げることが、結果的に楽になることはあります。
忙しくても、業務時間は短く、充実した職場のほうが良いでしょう。
>>理学療法士の給料が安い理由と収入を上げる方法ついてはこちら「理学療法士の給料は安いのか?年収が低い理由と収入を上げる方法を解説!」
介助量が多い患者さん(利用者さん)がいない
介助量が多い患者さん(利用者さん)がいない職場は楽です。
患者さん(利用者さん)の動作介助はとても大変です。
介助は身体的負担が大きく、理学療法士でも腰を痛めている人が多いです。
体力に自身がない人は介助量が少ない人を相手にする職場のほうが楽でしょう。
介助量が少ない職場
- 整形外科クリニック
- 介護度が低い方を対象とさしたデイサービス
臨床以外の仕事が少ない
離床以外の仕事が少ないと楽です。
理学療法士は実際にリハビリを行う臨床の他にもさまざまな仕事があります。
臨床以外の業務
- 書類業務
- 後輩や学生指導
- 委員会などの施設業務
理学療法士ではこれらの仕事が多くて残業→なかなか帰れないというパターンが大半です。
しかし、職場によってこれらの臨床以外の業務に差があります。
なるべく臨床以外の業務が少ない職場のほうが楽です。
臨床実習を行なっていない
臨床実習を受け入れていない職場は楽です。
病院や施設では養成校の臨床実習を受け入れている職場が大半です。
臨床実習を受け入れると、業務時間の中で学生への指導や実習を行います。
そのため、自分の仕事ができなくて残業ということになります。
臨床実習の受け入れも職場によって違います。
臨床実習を受け入れていないその分の時間を取られることがないため楽です。
職員の年齢がさまざま
職員の年齢がさまざまな職場は楽です。
多様な年齢層のいる職場は、各スタッフが多様な価値観に触れるためか、風通しの良い雰囲気であることが多いです。
同じ年代で固まっている職場では、その年代特有の「当たり前」を押し付けることもあり、合わない場合は苦労することもあります。
そのため、スタッフの年齢はさまざまな方が楽です。
休憩時間がしっかり取れる
休憩がしっかり取れる職場の方が楽です。
理学療法士の業務は臨床以外にもたくさんあり、休憩時間も仕事をしてなければ終わらない職場も少なくありません。
書類作成やカルテ記載、後輩や学生への指導などたくさんの臨床以外の業務があります。
そのため、休憩時間も仕事をしている人も多いでしょう。
しかし、休憩時間をしっかり取れている職場もあります。
休憩時間は仕事の時間ではないため、しっかり取れる職場の方が楽です。
ある程度の裁量権がある
ある程度裁量権がある方が楽です。
仕事の仕方やペース配分などの裁量権が自分にあれば、色々なことをコントロールすることができます。
自分のペースでできるということは思った以上にストレスが少なく、仕事がし易くなります。
ある程度の裁量権は仕事を楽に進めるために大切です。
理学療法士にとって楽な職場を探すポイント
理学療法士にとって楽な職場を探すポイントを紹介します。
楽な職場を探すポイント
- 必ず見学に行く
- 残業の有無や時間を確認
- 年間の休日数を確認する
- 休みの取り方を確認する
- 給料や昇給・賞与を確認する
- 業務内容を確認する
- 転職エージェントを利用する
必ず見学に行く
楽な職場を見つけるには必ず見学に行くようにしましょう。
細かい業務内容や待遇、職場の雰囲気などは見学に行くことで把握できます。
実際に職場のスタッフに話を聞けるから詳細な情報が手に入ります。
施設見学で分かること
- 求人票では分からない詳細な情報
- 実際の業務内容
- 職場の雰囲気
楽な職場を見つけるには必ず施設見学をしましょう。
>>理学療法士の施設見学について知りたい方は「【質問・マナー・ポイント】理学療法士の施設見学」で詳しく解説しています。
残業の有無や時間を確認
楽な職場を見つけるには残業の有無や残業時間を確認しましょう。
求人票に記載されている残業時間は平均的な物であったり、実際の現場の状況を反映していない場合もあります。
また、忙しい時やそうでもない時で残業の多さが変わったり、月末は残業が多くなったりと職場により特徴があるため合わせて確認しておくと良いでしょう。
聞きづらい場合は転職エージェントを利用するのもオススメです。
>>理学療法士の残業についてはこちら「理学療法士の平均残業は?現状と解決策を解説!」
年間の休日数を確認する
楽な職場を見つけるには年間の休日数を確認して下さい。
年間休日数は求人票で確認できます。
もし、年間休日数が分からなければ以下の休日を足しましょう。
年間休日に含まれる休日
- 月で決められた休日
- 就業規則により定められている休日(夏季休暇・年末年始休暇・祝日など)
>>理学療法士の休日についてはこちら「理学療法士の休みはどれくらい?休日の特徴を勤務先別に解説!」
休みの取り方を確認する
楽な職場を見つけには休みの取り方を確認しましょう。
休みが固定の場合は求人票で確認できます。
しかし、変則的に休みを取るような職場ではどのように休みを決めているのか分かりません。
その場合は見学や面接のときに直接聞くようにしましょう。
有給休暇の使い方についても確認すると良いでしょう。
給料や昇給・賞与を確認する
楽な職場で働くなら給料や昇給・賞与についても確認しましょう。
収入が高くなれば、副業などをしなくても良くなるため結果として働く時間を少なくできます。
また、実際の給料だけでなく
- 昇給はどれくらいするのか?
- 前年度のボーナスはどれくらいだったか?
- 昇給やボーナスを決める評価基準はどのようなことか?
などを確認するようにしましょう。
>>理学療法士のボーナスついて詳しく知りたい方は「理学療法士のボーナスは?賞与の平均支給額と注意点を解説!」で詳しく解説しています。
業務内容を確認する
楽な職場を見つけるには業務内容を確認しましょう。
業務内容は少なければ少ない方が楽です。
主に以下の内容を確認しましょう。
確認しておく業務内容
- 単位ノルマ
- 書類業務
- 後輩や学生指導の有無
- その他の施設業務
特に単位ノルマは確認しておくようにしましょう。
単位ノルマの違いによって業務の大変さが全然変わってくるので注意しましょう。
転職エージェントを利用する
楽な職場を見つけるには転職エージェントを利用しましょう。
楽な職場を見つけるにはいろいろな情報収集が必要です。
その中には聞きづらい質問もあるでしょう。
そんなときは転職エージェントがオススメです。
転職エージェントのメリット
- 無料で利用できる
- 専属のキャリアコンサルタントが転職先に質問や交渉をしてくれる
- 履歴書や面接などのサポートをしてくれる
- 一般には公開していない非公開求人を提供してくれる
転職エージェントを利用すれば転職も楽に進められます。
>>理学療法士の転職サイトはこちら「【2023年】理学療法士におすすめの人気転職サイトランキング19選【徹底比較】」
楽な職場の注意点
楽な職場は残業がなかったり、勉強会がなかったりしますが、それなりのデメリットもあります。
ここでは楽な職場の注意点を紹介します。
スキルアップしない
楽な職場を選ぶとスキルアップしないこともあるため注意しましょう。
勉強会や後輩指導などがない職場では、自分のスキルアップをするきっかけを失ってしまうことがあります。
勉強会が多い職場は大変ですが、その分学べる環境があるとも捉えることができます。
勉強会がない楽な職場の場合は、自分で意図的にスキルアップを図る機会を作ると良いでしょう。
今は書籍やオンライン講座なども充実しています。
色々な仕事を経験できない
楽な仕事を選ぶといろいろな仕事を経験できません。
楽な仕事は突き詰めていくと臨床だけの仕事になります。
しかし、それでは臨床以外の業務で学ぶことのできる経験ができないということになります。
書類や後輩指導、その他の施設業務などいろいろなことにチャレンジしてみたいという人にはデメリットになるでしょう。
困難な中でもやり抜く能力が育たない
楽な仕事を選ぶと困難な中でもやり抜く能力が育たない可能性があります。
楽な職場では業務や人間関係などが一定で安定していることが多いです。
そのような中で仕事を続けていると、困難な状況にも出会いにくくなります。
そもそも大変な状況がないため、困難な状況を解決していく過程が学べない可能性があります。
ずっとその職場にいるのならいいですが…
【まとめ】楽な職場を探すには情報収集が大切
この記事のまとめ
- 楽な職場を探すには特徴をおさえよう
- 楽な職場を見つけるには情報収集をしかりしよう
- 楽な職場にも注意すべき点がある
理学療法士の職場には楽な職場と大変な職場があります。
職場によって業務内容や給料が違うため、楽な職場の方が時間的にも収入的にもメリットが大きくなるでしょう。
仕事ばかりが人生ではありません。
自分の大事なことのために時間が使えるように職場を選ぶことも大切です。
今の働き方では自分の人生を大切にできないと思ったら、自分にとって「楽な職場」へ移ることも検討してはどうでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
よくある質問
理学療法士にとって楽な職場はどんなところですか?
人により求めるものが違うため変わりますが、楽な職場には以下のような特徴があります。
- 残業がない
- 勉強会が少ない
- 人間関係が良い
- 単位ノルマが少ない
- 年間休日が多い
- 希望日に休みが取りやすい
- 給料が充実している
- 解除量が多い患者さん(利用者さん)いない
- 臨床以外の仕事が少ない
- 臨床実習を行なっていない
- 職員の年齢がさまざま
- 休憩時間がしっかり取れる
- ある程度の裁量権がある
楽な職場で働きたいですが、スキルアップもしたい時はどうすればいいですか?
楽な職場で働くことで時間的・経済的余裕を作って、自分が学びたい勉強会等に時間を使うのが良いでしょう。