「理学療法士は公務員になれるの?」
「理学療法士が公務員になるにはどうすればいいの?」
「公務員のメリット・デメリットは?」
理学療法士も公務員であれば平均以上の年収がもらえ、休日もしっかり取れる職場で働くことができます。
理学療法士は国立病院・県立病院・市立病院などに務めることで待遇の良い公務員扱いとなります。
理学療法士の資格を活かして、待遇の良い公務員として働くことは可能です!
この記事では理学療法士が公務員として働く方法、理学療法士が公務員として働くメリット・デメリット、理学療法士が公務員として働く注意点を解説しています。
この記事からわかること
- 理学療法士が公務員として働くメリット・デメリット
- 理学療法士が公務員として働く方法
- 公務員へ就職・転職する際の注意点
この記事を読むことで、安定した公務員として働く方法が分かります。
理学療法士が公務員として働ける場所
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理学療法士が公務員として働ける場所は主に地方公共団体が運営する公立病院、行政期間、国立病院があります。
地方公共団体が運営する公立病院
地方自治体運営の公立病院
- 県立病院
- 市立病院など
地方公共団体が運営する公立病院に勤務すれば、地方公務員またはそれに準ずる待遇となります。
県立病院や市立病院がそれにあたります。
行政機関
理学療法士が働いている行政機関
- 保健所
- 市町村保健センター
- 国
- 都道府県
- 市
- 町
- 村
各地方自治体や保健センター、保健所などでも理学療法士が勤務しています。
理学療法士として雇われますが、行政職員としての仕事を行います。
国立病院
国立病院はその多くが独立行政法人国立病院機構となっています。
独立行政法人国立病院機構は、前進が厚労省管轄の国立病院であるため、国家公務員と同等の待遇で勤務することができます。
公務員理学療法士のメリット
![メリット](https://up-reha.com/wp-content/uploads/2023/06/merit-3.jpg)
理学療法士が公務員として勤務するとさまざまなメリットがあります。
昇給が多い
理学療法士の場合、公務員の昇給額は民間の病院や施設より多くなる傾向にあります。
日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会の3団体が2023年に行った「医療機関における賃金引き上げの状況に対する調査」では、医師、看護師以外の職員の定期昇給は3600円でした。
ここから、3000円程度が理学療法士の平均的な昇給額と考えることができます。
一方、地方公務員の場合は約6000円〜10000円程度の昇給が多く、昇格(役職が上がる)などではさらに給料が増えます。
賞与が多い
公務員は賞与も民間の病院や施設より多くなる傾向にあります。
令和4年の地方公務員賞与は4.45ヶ月分でした。
各自治体により平均額は変動しますが、東京都では平均で約184万円(平均年齢:冬41.4歳:夏41.1歳)となっています。
令和4年賃金構造基本統計調査では理学療法士全体(作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む、平均年齢34.7歳)の賞与は約69万円となっています。
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倍以上の差になっているんですね。
退職金が多い
公務員の退職金は充実しています。
総務省が公表している令和3年地方公務員給与の実態では、都道府県の一般職員で25年以上勤務の定年退職は、平均2,356 万円の退職金となっています。
自己都合退職を含めた平均は1,247 万円です。
一方、東京都産業労働局が公表している中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)によると、医療・福祉では大学卒業者の定年時退職金の平均は約342 万円です。
>>理学療法士の退職金について知りたい方は「理学療法士の退職金相場は?公務員から民間病院まで解説!」で詳しく解説しています。
休日が多い
公務員は国や地方公共団体の定めた休日を確保できます。
また、有給休暇も法定に基づいて保証されています。
福利厚生がしっかりしている
公務員は、健康保険、厚生年金、雇用保険などの社会保険制度に加え、職場によっては住宅支援や教育支援など、様々な福利厚生を享受できます。
安定している
公務員としての雇用は、一般的に安定しており、不況の影響を受けにくいとされています。
これは、職業選択におけるリスクを低減し、長期的なキャリア計画を立てやすいという意味でのメリットです。
公務員理学療法士のデメリット
![デメリット](https://up-reha.com/wp-content/uploads/2023/06/demerit.jpg)
副業ができない
公務員は「国家公務員法」、「地方公務員法」により、副業が禁止されています。
公務員は営利目的での務め、または私企業の経営が禁止されており、必然的に副業は禁止となります。
理学療法士の仕事以外にも副業で色々なことに挑戦したい人にはデメリットとなるでしょう。
しかし、一部の例外もあるため、内容によっては副業が可能になることもあります。
また、最近では働き方改革の影響により、副業を解禁する地方自治体も出てきています。
今後、公務員の副業に対する考え方も変ってくるかもしれません。
採用人数が少ない
公務員として働く理学療法士は、一般的に募集人数が少ないです。
また、公務員として働きたい理学療法士も多く、倍率は高いのがデメリットとなります。
安定した公務員理学療法士の生活を手に入れるのは狭き門となります
能力が大きく評価されない
公務員の給与も一般の企業と同様に能力により評価されます。
しかし、一般の企業と比べると、能力による昇給や昇格のステップアップは遅くなります。
一方で、能力に関わらず着実に昇給することが、公務員のメリットとも言えます。
公務員理学療法士になる方法
![方法](https://up-reha.com/wp-content/uploads/2023/06/how-to.jpg)
求人を探す
公務員理学療法士の求人は、各地方公共団体やそれらが運営する病院などで知ることができます。
主にそれぞれの団体や病院の公式ホームページや、公務員専用の求人情報サイトを活用すると良いでしょう。
応募する
求人情報を確認し、希望する求人を見つけたら、応募します。
応募には、インターネットによる電子申請や郵送による応募があります。
試験を受ける
公務員になるためには、一般的に公務員試験を受ける必要があります。
みなし公務員であれば職場ごとに試験が行われます。
試験は小論文と面接が多く、専門知識や一般的な教養、面接でのコミュニケーション能力などが評価されます。
就職する
試験に合格したら、公務員(みなし公務員も含む)としての採用が決定し、指定された職場で働き始めます。
初めて公務員になる場合は、新人研修などを受けることもあります。
公務員理学療法士の求人探しの方法
![](https://up-reha.com/wp-content/uploads/2023/06/pc.jpg)
理学療法士での公務員の求人は、地方自治体のホームページや公務員求人情報を掲載している求人サイトで探すことができます。
公務in
「公務in」は国家公務員、地方公務員、みなし公務員(準公務員)などの試験情報や募集求人を掲載している、公務員試験情報サイトです。
資格免許職や職種など、新卒採用・中途採用(転職)での公務員試験情報を随時更新しています。
理学療法士の求人も多数掲載されています。
公務員試験情報サイト【KoumuWIN!】
「KoumuWIN!」は、公務員志望者や就職・転職希望者のための公務員試験情報サイトです。
KoumuWIN!では国家公務員(府省庁、国会、裁判所などの正職員)・地方公務員(都道府県、市町村などの正職員)・準公務員(独立行政法人、国公立大学法人など外郭団体の正職員)の採用試験日程や、各求人に関する募集職種などを一覧表にまとめています。
理学療法士の求人も「公務in」同様に多数掲載されています。
県や市のホームページ
各県や市の公式ホームページには、その地方公共団体が直接採用している公務員の求人情報が掲載されています。
公務員として働く理学療法士の求人も掲載されていることが多く、地元で働きたいと考えている方にとっては特に有用な情報源です。
公務員へ就職・転職する際の注意点
![注意点](https://up-reha.com/wp-content/uploads/2023/06/caution-1.jpg)
公務員へ就職・転職する際の注意点を紹介します。
試験がある
公務員になるためには、公務員試験を受ける必要があります。
また、みなし公務員の場合は職場ごとに試験を受けることになります。
試験内容は、地方公共団体や職種により異なりますが、一般的には、小論文と面接が多いです。
試験は競争率が高いため、早めの準備と計画的な学習が必要です。
年齢制限がある
公務員やみなし公務員の採用には、年齢制限が設けられていることがあります。
年齢制限は求人情報に明記されているため、応募する前に確認しておくことが重要です。
年齢制限は地方自治体や職種により異なります。
応募期間がある
公務員の求人は、一定の応募期間が設けられています。
応募期間を過ぎると応募ができなくなるため、求人情報を早めにチェックし、必要な書類を準備し、期間内に応募するようにしましょう。
まとめ
![まとめ](https://up-reha.com/wp-content/uploads/2023/06/summarize-5.png)
この記事のまとめ
- 公務員理学療法士は安定した昇給や休日などメリットが多い
- 公務員理学療法士は副業が出来ないなどのデメリットもある
- 理学療法士での公務員の求人を探すには公務員求人サイトや地方自治体のホームページを確認する
理学療法士は公立病院や県や市の行政機関で働くことで公務員または公務員と同程度の待遇で働くことができます。
公務員として働くことで安定した昇給や休日、福利厚生を受けられるため、落ち着いて仕事をしたい人にはオススメです。
しかし、公務員理学療法士の求人は少なく、競争率が高くなる傾向にあります。
公務員として働くためには、求人情報のリサーチと試験対策が必要になるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
よくある質問
![よくある質問](https://up-reha.com/wp-content/uploads/2023/06/question-answer-1.jpg)
よくある質問を紹介します。
質問:公務員(みなし公務員も含む)としての理学療法士の求人はどこで探せばいいの?
答え
「公務in」や「公務員試験情報サイト【KoumuWIN!】」などの公務員情報サイトや地方自治体のホームページに求人が掲載されています。
質問:公務員として働くメリットはなんですか?
答え
理学療法士が公務員として働くメリットは雇用が安定している、給与や福利厚生が良い、休日が多いなどが上げられます。
質問:公務員として働くデメリットはなんですか?
答え
理学療法士が公務員として働くデメリットは副業ができない、採用人数が少ない、能力が給与に反映されづらいなどが上げられます。