訪問リハビリが給料高いのはなぜ？理由から注意点まで解説！

訪問リハビリの給料が高い理由を把握しておかないと、転職した後に思っていたのと違うと感じることも…。

理学療法士の職域の中で訪問リハは給料が高めに設定されています。

病院や施設に比べると100万以上変わること多く、求人によっては年収600万円なんてのも見かけます。

ただ人が足りないというだけではなく、きちんとした理由があります。

転職したあとに「こんなはずじゃなかった」とならないためにも理由を把握しておきましょう。

訪問リハとは

訪問リハとは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が利用者さんの自宅に訪問し、心身の機能の維持・回復や日常生活の支援をするためにリハビリテーションを行うサービスです。

厳密には病院や施設が運営している訪問リハビリテーションと訪問看護ステーションが運営している訪問看護からのリハの2つがあります。

どちらも、仕事としては大きく変わりませんが、訪問リハビリテーションでは運営している施設の医師の指示でリハビリテーションを行い、訪問看護ステーションは他の施設の医師の指示でリハビリテーションを行います。

給料では訪問看護ステーションは給料が高い傾向にあります。

病院や施設が運営している訪問リハビリテーションでは、給料がその病院や施設に準じている場合があるため、特別待遇が良いとは言えない場所も多いです。

訪問リハの給料が高い理由

訪問リハの給料が高い理由を紹介します。

単価が高い

提供施設	訪問リハビリテーション	訪問看護からのリハ	病院
20分のリハビリ点数	307点	293点 （介護予防283点）	245〜175点
20分のリハビリ金額	3070円	2930円	2450円〜1750円

訪問リハビリでは介護報酬・診療報酬が病院や施設でのリハビリに比べて高いです。

そのため、同じ時間リハビリをしても、訪問リハビリの方がたくさんのお金を稼げます。

たくさんのお金を稼ぐことができるため、給料も高く設定されます。

インセンティブ制度がある

訪問リハビリにはインセンティブ制度があります。

インセンティブ制度とは訪問件数によって月給やボーナスとは別に報酬として反映する制度です。

たくさんの利用者さんを訪問し、リハビリをすればその分収入が増えます。

このインセンティブ制度を活用し、一般の理学療法士でも年収600万円稼ぐ人もいます。

＞＞理学療法士が年収600万稼げる職域はこちら「理学療法士で年収600万円は可能？稼ぎ方から職域まで解説！」

人手が足りない

需要が多く、訪問リハビリの人手が足りないため、給料が高くなります。

訪問リハビリにを必要としている患者さんや利用者さんは増えています。

まだまだ、希望している全ての人に対応できておらず、訪問リハビリでは人手が足りないのが現状です。

年々、訪問リハビリで働く理学療法士や作業療法士は増えていますが、現状では供給量に対して需要が多いため、しばらくは給料が高い状態が続くと思われます。

しかし、需要と供給量が逆転したときは給料が下がっていく可能性もあります。

固定費が少ない

訪問リハでは病院や施設に比べて大規模な施設を維持する固定費が必要ありません。

その分、人件費に回すことができます。

このため、給料を高く設定していても、運営することができるのです。

給料が高い訪問リハの探し方

給料が高い訪問リハビリの探し方を紹介します。

＞＞理学療法士の転職先の探し方はこちら「【時間がない理学療法士は必見】オススメの転職先の探し方！」

転職サイトで検索する

転職サイトで訪問リハビリを探すことができます。

転職サイトにはたくさんの求人情報が集まっています。

また、サイトによっては絞り込み検索機能が付いており「訪問リハビリ」や「高収入」などで検索することができます。

また、転職エージェントでは登録しなくても、公開求人を検索できるところもあるため、活用すると情報を集めることができます。

転職エージェントに登録する

転職エージェントに登録することで給料が高い訪問リハビリの求人を探すことができます。

転職エージェントとは専属のキャリアコンサルタントが求人情報を提供してくれるのはもちろん、履歴書や面接など転職をトータルでサポートしてくれます。

さらに、転職エージェントでは非公開求人があり、登録した人にしか紹介されない求人も多く存在します。

この非公開求人は高待遇の求人であることが多く、この情報を得るために登録しても良いでしょう。

知り合いの紹介（リファラル）

知り合いの紹介（リファラル）で訪問リハビリを探す人もいます。

特に訪問看護ステーションはリハビリ専門職が経営者のところも多く、知り合いから求人の情報が来ることが多いです。

知り合いからの紹介であれば、働き方や雰囲気などの細かい情報も入手しやすいなどのメリットがあります。

しかし、紹介であるがゆえに条件面や働き方に関して言いたいことが言えないような関係になるのであれば注意した方が良いでしょう。

SNSで探す

SNSでも訪問リハビリの求人を探すことができます。

訪問看護ステーションのアカウントや代表者のアカウントなどでは、SNS上で求人を募集することも増えています。

条件面なども提示されていることが多いため、SNS上で求人を探す人も多くなっています。

SNSでの求人情報探索は新しい転職の形となってきています。

給料が高い訪問リハの注意点

ノルマがきつい

訪問リハビリではノルマを確認しましょう。

年収や月給が高く設定されていても、その分ノルマが高いことがあります。

自分が金額とノルマに納得して働いているなら良いですが、就職・転職したあとに「こんなはずではなかった」とならないように確認しておきましょう。

地域にもよりますが、都心部では1日に5〜6件程度が多いです。

休みが少ない

年間の休日数は確認するようにしましょう。

ノルマと同様に休日数が少ない場合は、年収が高くてもその分勤務日数も増えます。

年間休日数は職場によりバラツキがあり、105日〜125日程度が多いです。

1ヶ月の出勤日数が約20日だちすると、年間休日105日と125日の職場では約1ヶ月分休みが多いことになります。

＞＞理学療法士の休日についてはこちら「理学療法士の休みはどれくらい？休日の特徴を勤務先別に解説！」

訪問中の交通事故が実費負担

訪問中の交通事故が実費負担の有無は確認しておきましょう。

訪問リハビリの移動に車やバイクを使用する場合は、事故が起こったときに負担があるかを確認しましょう。

基本的には職場が負担しすることが多いですが、職場によっては車両修理分の負担を請求する職場もあります。

交通事故が起きたときの負担の有無や、割合はあらかじめ確認するようにしましょう。

移動用の自動車やバイクが持ち込み

訪問時の移動に使用する車やバイクが持ち込みの場合も確認しておきましょう。

事故が起きたときの負担をどうするか、燃料代はどちらでもつのかなど、あらかじめ確認しましょう。

それらを考慮して年収や待遇に納得しているのなら、問題ありません。

就職や転職は、必ず詳細を確認してからにしましょう。

まとめ

訪問リハビリの理学療法士は平均的な年収よりも高水準の年収となっています。

大きな理由としては施設や病院に比べ1回のリハビリに対して単価が高く、さらにインセンティブ制度があることで、高い年収を維持できます。

一方で職場によってはノルマが多かったり、休みが少なかったりする場合もあるため、想定年収とその他の待遇をよく確認する必要があります。

訪問リハビリは年収600万円を狙える職場もあります。

条件を良く把握して納得しているならば、オススメできる職域だと思います。

高収の理学療法士を目指すなら訪問リハビリも検討してみましょう！

最後までご覧いただきありがとうございました。

よくある質問

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