「面接ではどんなことを聞かれるの?」
「面接で気をつけることは?」
「面接を成功させるには?」
就職や転職にとって、面接は合否を分ける最後の関門です。
面接に受かるポイントは「事前に対策をしっかり立てる」これだけです。
この記事では、面接前の準備、面接でよく聞かれる質問例と回答例、面接後の連絡方法まで解説しています。
この記事からわかること
- 理学療法士の面接について
- 理学療法士の面接でのよくある質問と回答例
- 面接でのマナー・身だしなみ対策
理学療法士の面接の基礎知識
就職活動や転職活動において面接は、応募者を評価する非常に大事な項目です
理学療法士の就職活動や転職活動では、必ずといっていいほど面接を行います。
人との関わり合いが大事な理学療法士という仕事では、面接での印象が内定に大きく影響してきます。
この面接で好印象を与えることができれば内定へ大きく近づきます。
面接の目的は評価
理学療法士の面接の目的は応募者の経験やスキル、人物像、職務への意欲などの評価です。
具体的には「求めている人材」に近い人物であるかを見極めています。
採用担当者は面接を通して、応募者が職場に貢献してくれるのかを判断しています。
採用担当者が見ているポイント
採用担当者は面接から「求めている人材」に近い人物かを見ています。
具体的にはコミュニケーション能力、専門知識と技術力、モチベーションと意欲、チームワーク能力、人間力と思考力などを見ながら応募者を評価しています。採用担当者は以下のポイントを見ています。
- コミュニケーション能力
- 専門知識と技術力
- モチベーションと意欲
- チームワーク能力
- 人間力と思考力
理学療法士の面接で採用担当者が重視するポイントを把握することで、面接での自己アピールや回答に役立ちます。
一般的な面接の流れ
面接の一般的な流れは以下の通りです。
- 自己紹介
- 職務経歴やスキルについて
- 志望動機
- 自己PR
- 募集内容や条件の説明
- 逆質問
面接の流れや質問項目は病院や施設、企業によって変わります。
しかし、事前によくある面接の流れや質問項目を把握しておくだけで落ち着いて対応できます。
面接の流れやよくある質問項目はチェックしておきましょう!
面接の種類
面接には受験者の人数や面接の狙いなどによって個人面接、集団面接、グループディスカッションの3つの形式があります。
- 個人面接
- 集団面接
- グループディスカッション
個人面接
個人面接は一人の応募者が、一人あるいは複数の面接官と面接を行う形式です。
個人面接では質問をよく聞き、意図を理解できているか、自己PRや自己分析がきちんとされているかなどを重視して見られます。
自分一人しかいないため、自分のペースで話すことができ、自分を売り込むには最適な面接です。
理学療法士の就職や転職では最も多い面接のパターンです。
集団面接
集団面接は複数の応募者が同時に面接を受ける形式です。
集団面接では他の応募者の態度や発言内容に流されず、冷静に自分の意見を述べているかどうかを見ています。
他の人の意見をしっかり聞き、場の空気を掴みつつも、自分なりの思いや気持ちを述べられているかなどの場面に合わせた対応が求められる面接です。
グループディスカッション
指定された問題をテーマに、グループで討議するのがグループディスカッションです。
グループでの討議を通じて、集団の中での協調性や指導力が判断されます。
話の流れをしっかり理解しながら、積極的に発言することが大切です。
司会・書記・発表者など役割はいろいろありますが、どれが良いなどはなく、役割の要所をおさえた行動がポイントとなります。
面接の前に行うべき準備
面接の事前準備は非常に大切です。
特に志望動機や自己PRなどは聞かれてもパッと思いつくものではないため、事前にしっかりと準備しておきましょう。
以下に面接の前に準備しておくべきことを解説します。
応募先の情報収集
応募する病院(施設・法人)については、事前にホームページやパンフレット、知人の情報などから詳細な情報収集することが重要です。
具体的には、下記のような情報を収集しましょう。
- 病院(施設・法人)の特徴や理念などの基本情報
- 勤務体制、給与・待遇、休暇制度などの労働条件
- 新卒・中途採用の採用枠や募集職種、採用試験の日程・内容などの求人情報
- 社員の声、社風、雰囲気などの口コミ情報
これらの情報を事前に収集しておくことで、自分に合った病院(施設・法人)を選ぶことができるだけでなく、面接でのアピールポイントや志望動機を具体的に伝えることができます。
>>理学療法士の転職先の情報収集についてはこちら「【転職先の情報収集】理学療法士の病院・施設・企業研究!」
志望動機を作成する
志望動機はあらかじめ作成しておきましょう。
志望動機は、応募先で働きたい理由のことです。
数ある応募先のなかから「なぜこの病院(施設・法人)で働きたいのか」を説明したものです。
採用担当者に自分自身の熱意や興味を伝えることができるように、十分に準備をしましょう。
>>理学療法士の志望動機はこちら「【理学療法士の志望動機】ポイントや注意点から例文まで解説!」
自己PRを作成する
自己PRはあらかじめ作成しておきましょう。
面接では自己PRを聞かれることが多く、重要な項目です。
採用担当者は自己PRから経験、スキル、人間性を評価し、「求めている人材」に近いかを見極めています。
自己PRを作成する際は、経験を振り返り、「求めている人材」に関連する自分の強みやスキルをアピールすることが大切です。
>>理学療法士の自己PRはこちら「理学療法士の自己PRのポイント!例文・テンプレートで徹底解説!」
面接の一般的な質問対策
面接の一般的な質問に対する対策をしておきましょう。
面接では前職での業務内容や志望動機、自己PRなどを聞かれます。
面接での質問は絶好のアピールチャンスです。その場で考えて答えるのはハードルが高いので、あらかじめ質問内容を想定して回答を準備しておきましょう。
面接での身だしなみ対策
面接において、服装や身だしなみは印象に大きく影響を与えます。
面接での身だしなみのポイントは清潔感と面接に適した服装・髪型・メイクであるかです。
ここでは以下の面接での身だしなみ対策について解説します。
- 髪型の対策
- 服装の対策
- メイクの対策
髪型の対策
面接での髪型の対策を解説します。
髪型は以下のポイントを抑えましょう。
- 髪色は黒髪が基本
- 寝癖がないようにワックスで整える
- 男性は耳やおでこが出てた髪型が好印象
- 女性は表情が見える髪型が好印象
- 長い場合は束ねる
特に髪の色は染めているとマイナスの印象を与えやすいため注意しましょう。
服装の対策
面接では、清潔感のあるビジネススーツが基本的な服装となります。
服装は以下のポイントを抑えておきましょう。
男性の服装の対策はこちら
アイテム | 注意ポイント |
---|---|
スーツ | ・色は落ち着いたダーク系が一般的 ・派手に見える色や柄は避ける ・シングルボタンが基本 |
ネクタイ | ・スーツに合わせたものを選ぶ ・派手なものは避ける ・「無地」「小紋」「ストライプ」が無難 |
シャツ | ・白無地が基本 ・シワがないようにアイロンをかける |
靴 | ・レザーの靴紐が無難 ・色は黒か焦茶 |
鞄 | ・A4サイズが入るもの ・床に置いたときに自立するもの ・色は「黒」「濃紺」「茶色」 |
女性の服装の対策はこちら
アイテム | 注意ポイント |
---|---|
スーツ | ・色はネイビーやグレーなど落ち着いた色が一般的 ・膝丈のタイトスカートが基本 ・パンツスタイルも可 ・派手に見える色や柄は避ける |
シャツ・ブラウス | ・色は白か淡いパステルカラー ・第1ボタンを外したときに胸元が開きすぎないもの ・シワがないようにアイロンをかける |
ストッキング | ・ナチュラルストッキングが基本 |
靴 | ・シンプルな黒のパンプスがベスト |
鞄 | ・A4サイズが入るもの ・床に置いたときに自立するもの ・色は「黒」「濃紺」「茶色」 |
メイクの対策
面接でのメイクの対策を解説します。
面接でのメイクは綺麗にするためのメイクではなく
- 元気で明るい表情をつくる
- 顔色をよく見せる
ためのものです。
そのため、派手さは抑えつつも、面接の服装に合うようなメイクにしましょう。
面接でのマナー対策
面接において、態度やマナーは非常に重要な要素です。
採用担当者は、態度やマナーから応募者が高い意識を持ち、職務を真剣に受け止めているかどうかを見極めようとします。
以下では、面接での態度やマナーについて解説します。
- 到着は5分前
- 挨拶ははっきりとする
- 話すときは目を見て話す
- 質問には簡潔に答える
- 常に姿勢を正す
到着は5分前
面接への到着は5分前を目指しましょう。
約束の時間を守るのは社会人としての最低限のマナーです。もし遅れる場合は必ず遅れる前に連絡し、理由も合わせて伝えましょう。
また、約束の時間に遅刻するのは論外ですが、早すぎても迷惑を描けてしまいます。
大体5分前に到着するのが良いでしょう。
挨拶ははっきりとする
挨拶は相手に伝わるようにはっきりと笑顔で行いましょう。
人のイメージは第一印象で決まります。声が小さかったり、相手の方を見ていなかったりすると印象は悪くなります。
また、面接官だけでなく受付など他のスタッフにもきちんと行うようにしましょう。
話すときは目を見て話す
話をするときは相手の目を見て話しましょう。
相手の目を見て会話をすることで、自信があるように見え効果的にアピールすることができます。
また、相手の話を聞くときもしっかり目を見ることで、きちんと話を聞いていると思われます。目線の向け方は凝視せずに、穏やかに目元の力を抜きながら見るのが良いでしょう。
適度に目線を外すのはOKです。
質問には簡潔に答える
質問には簡潔に答えましょう。
聞きたい情報を簡潔に伝えることで好印象を与えることができます。ダラダラと長く話をすると、話をまとめられない人だと思われます。
また、質問の内容とまるで違う回答をしてしまうとマイナス評価となってしまいます。コミュニケーションの基本は相手の話をしっかり聞くことです。質問の意図をしっかり理解し、簡潔に答えることでコミュニケーション能力をアピールすることができます。
常に姿勢を正す
面接中は常に姿勢に気をつけましょう。
立位、座位などの姿勢はその人の印象に大きく影響します。特に顔や胸郭は真っ直ぐにし、相手に向けるようにすることで好印象を与えることができます。
面接中は常に見られていると思ってください。面接会場に入ってから出るまでは気を抜かないようにしましょう。
理学療法士の面接でよくある質問と回答例
理学療法士の面接での質問と回答例を以下に紹介します。
よくある質問例
当院に応募した理由はなんですか?
当院でどのような仕事をしたいと考えていますか?
理学療法士の業務内容について教えてください
理学療法士の業務で一番やりがいを感じる瞬間は何ですか?
理学療法士として働く中で特に苦労した経験はありますか?
前職での最も大きな課題は何でしたか?
前職での上司や同僚とのコミュニケーションについてどうでしたか?
前職での業務内容を教えてください。
あなたはどのようなスキルをお持ちですか?
これまでの経験を教えてください。
なにか質問はありますか?
面接では「なにか質問はありますか?」と質問される逆質問があります。
逆質問は他の質問と違い自由度が高く、自分をアピールできる絶好のチャンスです。
同時に、面接官はこの逆質問で応募者を評価しています。
>>理学療法士の面接における逆質問はこちら「【理学療法士の逆質問対策】例文から事前準備まで解説」
理学療法士の面接での注意点
面接では以下の点に注意しましょう。
- 遅刻または到着が早すぎる
- 声が小さい
- 身だしなみに清潔感がない
- ダラダラ長く話してしまう
>>理学療法士が面接に落ちる原因と対策はこちら「【NGな行動と特徴】理学療法士が面接で落ちる原因と対策」
遅刻または到着が早すぎ
約束の時間を守るのは社会人として最低限のマナーです。
もし遅れる場合は必ず連絡をして、遅れる理由も伝えましょう。
また、早すぎる到着も迷惑になります。
予定時刻の5分前に到着するのが良いでしょう。
声が小さい
声ははっきりと相手に伝わる音量で話しましょう。
声が小さいと自信がなさげに聞こえてしまいます。
また、聞き返さなければならないような音量ではコミュニケーションの妨げになります。
声が小さいと印象が悪くなることが多いため注意しましょう。
身だしなみに清潔感がない
身だしなみには十分注意しましょう。
理学療法士は直接患者さんや利用者さんに接する仕事です。
そのため、見た目の印象や清潔感は非常に大事となります。
面接でも清潔感は重要視されます。
髪型や服装などの清潔感には十分注意しましょう。
ダラダラ長く話してしまう
面接ではダラダラ長く話してしまわないように注意しましょう。
質問に対する返答でも、質問内容に対する答えを簡潔にするようにしましょう。
関係のないことを話したり、長く話したけれど結局質問内容に対する答えが出ないとマイナスの評価につながることもあります。
面接では質問意図を汲み取って、簡潔にまとめて話すようにしましょう。
まとめ
この記事のまとめ
- 面接は事前の対策が大切
- 面接は自己アピールの場である
- 面接ではマナーや身だしなみにも気を配る
面接は転職の合否を決める大切なイベントです。
面接に受かるためには事前の対策がとても重要です。必ず十分に準備をして挑みましょう。
面接に不安がある場合は転職エージェントの利用がオススメです。キャリアアドバイザーが面接の日程調整や対策をしてくれます。面接に不安がある人は検討してみても良いでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
よくある質問
面接での自己紹介のポイントは何ですか?
面接での自己紹介では、自分の強みや志望の動機を簡潔かつ具体的に伝えることが大切です。また、相手に好印象を与えるために、笑顔や声のトーンにも気を配りましょう。
面接での質問にうまく答えられなかったとき、どうすればいいですか?
面接での質問にうまく答えられなかった場合でも、その場で慌てず冷静に考えて、自分の意見や経験を話すことを心がけましょう。また、後日改めて自分なりにまとめて回答を送ることもできます。
内定をもらったら、どのような準備をすべきですか?
内定をもらったら、新しい職場でのスタートを成功させるために、まずは職場の環境や社風、仕事内容などを調べておくことが大切です。また、必要なものや服装なども事前に確認し、心構えを整えましょう。
面接でNGな答え方は何ですか?
面接でNGな答え方としては、自己中心的な発言や相手を否定するような言動、態度や言葉遣いの乱れなどが挙げられます。また、質問に対して的外れな回答をすることも好印象ではありません。
>>理学療法士が面接に落ちる原因と対策はこちら「【NGな行動と特徴】理学療法士が面接で落ちる原因と対策」
面接中に緊張してしまった場合の対処法は何ですか?
面接中に緊張してしまった場合は、深呼吸をしたり、手足を揺らしたりしてリラックスすることが大切です。また、相手の目を見て話すことや、前もって練習しておいた自己紹介を言うことも効果的です。