理学療法士の20代での給料は？27歳で手取り23万円の詳細を公開！

20代での選択が今後の生活を左右するかも…。

20代理学療法士の給料はお世辞にも高いとは言えません。

しかし、職域によっては20代でも給料が良い職場があるのも事実。

理学療法士は給料が上がりづらい職種なので20代で給料が低いとそのまま年齢が上がっても低いままです。

だから、収入を上げるなら20代から給料の良い職場を探すことが大切です。

この記事では20代理学療法士の年収、20代理学療法士の手取り額、年収を上げる方法を解説しています。

20代理学療法士の実際の給料は？

20代のときの私が実際にもらっていた給料を公開します。

20代理学療法士の実際の年収

年齢	勤務先	年収
23歳	急性期病院	3,745,662 円
24歳	急性期病院	4,166,764 円
25歳	急性期病院	4,240,102 円
26歳	急性期病院	4,291,945 円
27歳	急性期病院	4,326,995 円
28歳	訪問看護ステーション	4,579,960 円
29歳	訪問看護ステーション	5,227,235 円

初年度はボーナスが少ないため、年収も少なくなっています。

訪問看護ステーションに就職した2年目からはインセンティブにより、大幅な収入の増加がありました。

これに加えて、副業も行っており、29歳では副業と本業を合わせて年収600万円となっていました。

27歳（5年目）のときの月収

基本給	31,000 円
調整手当	2,000 円
精勤手当	10,000 円
住宅手当	10,000 円
時間外手当	2,150 円
通勤手当	17,820 円
総支給額	300,970 円

時間外手当は何十時間も残業して、1時間だけ申請できました。

通勤手当が17,820 円と多めなので、支給額も少し多くなります。

27歳（5年目）のときの手取り

総支給額	300,970 円
総控除額	70,005 円
差引支給額（手取り）	230,965 円

総支給額から総控除額を引いた金額が手取額になります。

27際のときの手取り額は230,965 円でした。

20代理学療法士の平均年収は？

ここでは20代理学療法士の平均年収を紹介します。

20代理学療法士の年収

年齢	平均年収	決まって支給する現金給付額	年間賞与その他特別給与額
20〜24歳	335.78 万円	25.23 万円	33.02 万円
25〜29歳	392.04 万円	27.19 万円	65.76 万円

厚生労働省が発表している令和4年賃金構造基本統計調査では、20代理学療法士（作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む）の2022年平均年収は20歳〜24歳で約335.78万円、25〜29歳で約392万円です。

20代理学療法士の平均年収は20代前半で約330万円、20代後半では約390万程度になるということです。

男女での違い

年齢	男性平均年収	女性平均年収
20〜24歳	328.11 万円	341.37 万円
25〜29歳	397.56 万円	386.54 万円

厚生労働省が発表している令和4年賃金構造基本統計調査では、男女別20代理学療法士（作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む）の2022年平均年収は男性で20歳〜24歳が約328万円、25〜29歳が約397万円、女性で20歳〜24歳が約341万円、25〜29歳が約386万円です。

20代前半では女性の方が年収が高くなり、20代後半では男性の方が高くなります。

しかし、大きな差はないため、20代理学療法士では男女に大きな年収の差はないと言って良いでしょう。

20代一般職の平均年収との比較

年齢	一般職平均年収	理学療法士平均年収
20〜24歳	269 万円	335.78 万円
25〜29歳	371 万円	392.04 万円

一般的な20代の平均年収は20代前半で269万円、20代後半で371万になります。

20代では理学療法士の給料は平均より高いことが分かります。

理学療法士は国家資格であるため、働き始めの20代では世の中の平均よりやや高い給料となります。

しかし、そこからの昇給率は悪く、30代、40代、50代と年齢が上がるにしたがい、理学療法士の給料は平均を下回る傾向にあります。

医療業種別の20代年収との比較

職種	年齢	平均年収
薬剤師	20歳〜24歳	395.58 万円
	25歳〜29歳	464.88 万円
看護師	20歳〜24歳	400.35 万円
	25歳〜29歳	477.04 万円
診療放射線技師	20歳〜24歳	385.94 万円
	25歳〜29歳	425.27 万円
臨床検査技師	20歳〜24歳	320.60 万円
	25歳〜29歳	415.39 万円
理学療法士	20歳〜24歳	335.78 万円
	25歳〜29歳	392.04 万円

医療業種別の20代平均年収では理学療法士の年収の低さが目立ちます。

20代前半では臨床検査技師よりも平均年収が上回っていますが、それ以外は他の職種より低い傾向にあります。

基本的には年齢が上がってもこの差は埋まることはなく、余計開いていくでしょう。

理学療法士は医療職種の中では給与が低い職種になります。

20代理学療法士の平均手取りは？

20代理学療法士の手取額を紹介します。

手取額とは実際に自分の手元に入ってくるお金のことです。

給与から社会保険料などを引かれるため、実際にもらえる金額は少なくなります。

一般的には総支給額の75〜80%になると言われています。

20代理学療法士の平均手取り

年齢	平均手取り
20歳〜24歳	約18.75万円〜21.25万円
25歳〜29歳	約20.25万円〜22.95万円

理学療法士の20歳〜24際の平均月給は25.23万円です。

約25万円とすると手取額は約18.75万円〜21.25万円となります。

25歳〜29歳では平均月給が27.19万円です。

約27万円と考えると約20.25万円〜22.95万円となります。

医療業種別の手取り額

職種	年齢	月給	手取額
薬剤師	20歳〜24歳	約31 万円	23.25〜26.35 万円
	25歳〜29歳	約34 万円	25.50〜28.90 万円
看護師	20歳〜24歳	約29 万円	21.75〜24.65 万円
	25歳〜29歳	約33 万円	24.75〜28.05 万円
診療放射線技師	20歳〜24歳	約27 万円	20.25〜22.95 万円
	25歳〜29歳	約29 万円	21.75〜24.65 万円
臨床検査技師	20歳〜24歳	約24 万円	18.00〜20.40 万円
	25歳〜29歳	約28 万円	21.00〜23.80 万円
理学療法士	20歳〜24歳	約25 万円	18.75〜21.25 万円
	25歳〜29歳	約27 万円	20.25〜22.95 万円

医療業種別の手取り額でも同様に理学療法士の金額の低さが目立ちます。

理学療法士では手取りで20万円を切ることも珍しくありません。

20代理学療法士が収入を上げる方法

理学療法士は収入の良い職種とは言えません。

しかし、職場によって年収に開きがあるのも事実であり、給料の良い職場であれば20代から平均以上の収入を得ることも可能です。

ここでは、20代の理学療法士が収入を上げる方法を紹介します。

昇給・昇進する

今の職場で昇給、昇進により給料アップが見込めるなら目指しましょう。

ポイントはその職場ではどのような評価システムとなっているのかを確認します。

自分が良かれと思ってしたことでも、上司や経営者の評価対象になっていなければ給料にはつながりません。

明確な評価システムがあり、昇給・昇進がきちんとされる職場であれば徐々に給料を上げる事ができます。

逆に評価システムが不透明であったり、そもそも昇給しない職場であればどんなに頑張っても結果はついてきません。

給料を上げるためには転職や副業などを検討したほうが良いでしょう。

転職する

転職は現実的に収入を上げることができます。

理学療法士であれば年収600万円ぐらいは、職域や働き方によって十分狙えます。

理学療法士は同じ様な仕事でも働く場所によって給料が大きく違う場合があります。

給料を上げるには、きちんと給料を払ってくれる場所で働くことが何より大切です。

副業を始める

副業を始めることで収入を増やすことができます。

理学療法士は非常勤としての働き口も多く、副業のしやすい資格です。

また、理学療法士以外の仕事にチャレンジして、自分の可能性や人脈を広げていくのも良いでしょう。

副業は収入だけでなく、経験や人脈などお金以外のものも得られます。

興味がある人にはオススメです。

開業・起業する

開業・起業することで収入を増やすことができます。

理学療法士では治療院や自費リハビリの開業、訪問看護ステーションやデイサービスの起業などがあります。

自分でビジネスをするため、流行れば収入はどんどん増えますが、赤字となるリスクもあります。

経営やビジネスに興味がある人は考えてみてもいいかもしれません。

＞＞理学療法士が年収1000万円稼ぐ方法はこちら「理学療法士で年収1000万円は難しい？目指す方法を解説！」

20代でも高収入が狙える職域

ここでは20代でも高収入が狙える職域を紹介します。

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションで働くことで年収を上げることができます。

訪問看護ステーションの給料相場は病院やその他施設より高い傾向にあります。

また、インセンティブ制度により頑張れば給料が上がるシステムを導入している訪問看護ステーションも多く、年収を上げたい理学療法士の有力な選択肢となっています。

20代でも高い年収を狙える職域です。

＞＞訪問リハビリの給料が高い理由はこちら「訪問リハビリが給料高いのはなぜ？理由から注意点まで解説！」

教員

理学療法士養成校の教員のなることで年収を上げることができます。

経験年数が浅いうちは教員になることはできませんが、早い人だと20代後半で教員の仕事をしている人もいます。

しかし、養成校が多くなったとはいえ教員の数は限られています。

狭き門であることに変わりありません。

開業・起業

開業・起業することで年収を上げることができます。

自費でのリハビリや施術であれば値段設定も自由にできるため、自由度の高い仕事が可能です。

また、複数店舗を経営すれば収入はどんどん上がります。

最近では自費でのリハビリや治療院を開業する理学療法士は増えてきました。

しかし、リスクもあり、お客さんが来なければ収入がなく、赤字となる場合もあります。

夢はありますがリスクもある職域です。

理学療法士の自費リハビリについて詳しく知りたい方は「【自費リハビリ】新しい理学療法士の働き方！メリット・デメリットも解説！」で詳しく解説しています。

まとめ

20代理学療法士の平均年収は330万円〜390万円です。

一般的な20代の平均年収よりも高いですが、ここから昇給率は低く、年齢が上がる

医療職種の中では低く、年齢が上がっても大きく増える見込みがないのが現状です。

しかし、職場や職域によっては給料が高い職場もあるため、高い年収を望むなら転職しやすい20代のうちから給料の高い職場を見つけることが大切です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

よくある質問

質問：20代理学療法士の平均年収は？

質問：理学療法士の収入を上げる方法は？

理学療法士の給料は一般の平均に比べて低いですか？