「理学療法士のボーナスの平均は?」
「転職先のボーナスの調べ方は?」
「ボーナスで注意することは?」
ボーナスの金額で生活の質は変わるかも…。
年収は月給とボーナスで決まります。
月給が少なくてもボーナスが多ければ年収は多くなります。
逆に月給が多くてもボーナスが少なければ年収は増えません。
だから、ボーナスがどれぐらいもらえるかで収入が大きく変わります。
この記事では理学療法士のボーナスについて、転職するときのボーナスの確認方法、ボーナスを確認するときの注意点を解説します。
この記事からわかること
- 理学療法士の平均ボーナスは69.84万円
- 持病規模によりボーナスは大きく変わる
- ボーナスを確認するときの注意点
>>理学療法士の転職方法についてはこちら「【理学療法士の転職方法】初心者でも成功する10の手順を徹底解説!」
ボーナスとは?
働いていると毎月の給与以外にボーナスが貰える職場があります。
ここではボーナスはどんなものなのかを解説します。
ボーナスとは月給以外の収入
ボーナスとは毎月の固定給とは別に支給される給与のことで「賞与」や「特別手当」と呼ばれることもあります。
ボーナスの支給は義務ではなく、それぞれの職場が独自に決めることになっています。
そのため、ボーナスがある職場もあれば、ボーナスがない職場もあります。
ボーナスが有無により年収に大きな違いが出ます。
ボーナスは年2回が多い
多くの職場ではボーナスは年2回のことが多いです。
一般的には夏と冬の2回ボーナスが支給されます。
職場によっては3回以上支給されるところもあります。
ボーナスは業績により変動する
ボーナスは基本的に職場が一定水準以上の利益を上げた場合に、従業員への還元として支払われる一時金です。
そのため、業績によって変動することもあります。
業績が悪い場合はボーナスカットなんてこともあります。
私も職場の業績が悪かったときにボーナスカットされたことがありました。
理学療法士のボーナスはいくら?
理学療法士のボーナスについて解説します。
理学療法士のボーナス
- 理学療法士の平均的なボーナス
- 理学療法士の経験年数別ボーナス
- 男女別のボーナス
- 事業規模別のボーナス
理学療法士の平均ボーナス
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査では理学療法士(作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む)の年間賞与その他特別給与額は69.84万円です。
冬と夏のボーナスを合わせて、大体70万円が理学療法士の一般的なボーナスと言えます。
ボーナスは基本給に合わせて増える場合が多いため、勤続年数が多くなるとボーナスも増える傾向にあります。
年齢別の平均ボーナス
年齢 | 年間賞与その他特別給与額 |
---|---|
20歳〜24歳 | 33.02 万円 |
25歳〜29歳 | 65.76 万円 |
30歳〜34歳 | 69.93 万円 |
35歳〜39歳 | 74.61 万円 |
40歳〜44歳 | 88.14 万円 |
45歳〜49歳 | 92.71 万円 |
50歳〜54歳 | 99.36 万円 |
55歳〜59歳 | 104.46 万円 |
出典:賃金構造基本統計調査(令和4年)|厚生労働省
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査では理学療法士(作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む)の年間賞与その他特別給与額は20歳〜24歳で約33万円、25歳〜29歳で約65万円となり、定年を直前の55歳〜59歳では約104万円です。
年齢が上がるごとに着実にボーナスが増えているのが特徴です。
年齢が上がるごとに基本給が増えるのに合わせ、能力の評価、役職などによりボーナスが増えていくと考えられます。
男女別の平均ボーナス
理学療法士の平均ボーナスは男女別で見ると男性71.36万円、女性68.20万円となっています(令和4年賃金構造基本統計調査より)。
わずかに男女差がありますが、大きな差はありません。
女性では子育て時期に時短勤務のため、ボーナスが一時的に低くなる傾向にあります。
事業規模別の平均ボーナス
事業規模 | 年間賞与その他特別給与額 |
---|---|
1000人以上 | 90.09 万円 |
100〜999人 | 68.12 万円 |
10〜99人 | 50.78 万円 |
出典:賃金構造基本統計調査(令和4年)|厚生労働省
事業規模別にボーナスの金額を見てみましょう。
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査では理学療法士(作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む)の年間賞与その他特別給与額は、事業規模1000人以上で約90万円、事業規模100〜999人で約68万円、事業規模10〜99人で約50万円です。
事業規模1000人以上と10〜99人以上では約40万円ほどの開きがあり、大規規模病院や施設の方がボーナスが多い傾向にあります。
事業規模の大きくなるほどボーナスが増える傾向にあります。
また、公務員などもボーナスが安定してもらえます。
>>公務員理学療法士についてはこちら「理学療法士が公務員として働くメリット!求人の探し方から注意点まで解説!」
医療職種別の平均ボーナス
職種 | 年間賞与その他特別給与額 |
---|---|
薬剤師 | 85.87 万円 |
看護師 | 86.21 万円 |
診療放射線技師 | 101.30 万円 |
臨床検査技師 | 92.16 万円 |
理学療法士 | 69.84 万円 |
出典:賃金構造基本統計調査(令和4年)|厚生労働省
医療職種別の平均ボーナスを見ると、薬剤師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師の中では理学療法士のボーナスがぶっちぎりの低さです。
- 理学療法士は若い人が多く、平均年齢が他の職種に比べて低い
- 理学療法士の数が多くなり余っている
- リハビリテーションの診療報酬が低い
などの原因で理学療法士の給与やボーナスは他の医療職種に比べ、低い傾向にあります。
一年目のボーナス
理学療法士の新卒1年目のボーナスは少なくなります。
理由は新卒1年目では夏のボーナスがほとんどもらえないためです。
基本的に、夏のボーナスは12月〜5月の業績によって決まります。
4月入職の新人1年目では評価対象とならないため、夏のボーナスは出ないか、出ても少額となります。
そのため、新人1年目のボーナスは冬からの支給となるため、年間のボーナス額が少なくなります。
転職するときのボーナスの確認方法
転職するときのボーナスの確認方法を紹介します。
ボーナスの確認方法
- 求人票で確認
- 施設見学で確認
- 転職エージェントで確認
求人表で確認
ボーナスは求人表で確認することができます。
求人票では「賞与」と記載されていることが多いです。
具体的に前年度実績を公表していることもあります。
ボーナスがあるかないかで年収は大きく変わるため必ず確認しましょう。
施設見学で確認
施設見学で確認することができます。
施設見学にはリハビリのスタッフや採用担当者などが対応してくれます。
給与や待遇に関する質問をすることは、悪いことではないため雰囲気を見ながら聞けそうなら確認すると良いでしょう。
もし、自分では聞きづらいと思ったら次で紹介する転職エージェントを検討しましょう。
>>理学療法士の施設見学はこちら「【理学療法士】施設見学のポイント!持ち物・質問からマナーまで解説!」
転職エージェントで確認
転職エージェントを利用すれば、キャリアコンサルタントに確認してもらえます。
自分で聞きづらい質問も代わりに聞いてもらえるため、質問するのが苦手という人にはオススメです。
転職エージェントを利用することで、一般的には公開されていない非公開求人の情報も得ることができるため、転職活動をするなら利用するのが良いでしょう。
転職エージェントとは
転職エージェントとは求人情報の提供や履歴書、面接の対策など転職活動を支援してくれるサービスです。
担当のキャリアコンサルタントが細かい悩みまでサポートしてくれます。
転職エージェントは全て無料で使えます。
>>理学療法士の転職サイトはこちら「【2023年】理学療法士におすすめの人気転職サイトランキング19選【徹底比較】」
理学療法士のボーナスが多い職場
ここでは理学療法士のボーナスが多い職場を紹介します。
一般的には
- 大規模病院
- 大規模施設
- 公務員
はボーナスが多い傾向にあります。
一般企業と同じで組織が大きいほどボーナスも多いようです。
しかし、民間の病院や施設では組織が大きくてもボーナスが少ない職場もあるため注意しましょう。
ボーナスを確認するときの注意点
ボーナスを確認するときの注意点を紹介します。
ボーナスを確認するときの注意点
- 何か月分かを確認
- 基本給を確認
- ボーナスカットはあったか
月給の何ヶ月分かを確認
ボーナスは月給の何か月分かを確認しましょう。
前年度実績にて公表している職場も多いです。
何か月分かが確認できれば、おおよその年収も想定できます。
また、貢献度や能力、成績により個人で賞与の額が変わる職場もあります。
そのような職場では具体的な賞与の額は提示されないことが多いです。
基本給を確認
基本給を確認するようにしましょう。
ボーナスは基本給の⚪︎か月分として支給されることが多いです。
そのため、基本給がボーナスの基礎となると考えて良いでしょう。
ボーナスが基本給×2か月分だとすると、基本給が16万円なら32万円、基本給が20万円なら40万円となります。
そのため、基本給が高ければ支給されるボーナスも多くなります。
ボーナスカットはあったかを確認
直近でボーナスカットがあったかを確認しましょう。
業績が悪い場合は、ボーナスの減額や支給なしとなることもあります。
そのような職場は業績が思わしくなく、その後もボーナスカットが続く可能性があります。
特にコロナ禍から業績が悪くなっている病院や施設では、今になってボーナスカットされているところも多いため、確認するようにしましょう。
自分で聞きづらい場合は転職エージェントを利用するのがオススメです。
【まとめ】理学療法士の平均ボーナスは約69.84万円
この記事のまとめ
- 理学療法士の平均ボーナスは約69.84万円
- 事業規模によりボーナスの額は大きく変わる
- 直近のボーナス実績は必ず確認する
理学療法士のボーナスは平均で69.84万円です。
事業規模により変わる傾向にあり、1000人以上の規模では平均90.09万円、10〜99人の規模では平均50.78万円と開きがあります。
転職前には、直近のボーナス支給実績を求人票や採用担当者に聞くなどして確認するようにしましょう。
直接聞きづらい場合は、転職エージェントを利用するとストレスなく確認することができます。
ボーナスカットがあった病院や施設は業績が悪くなっていることがあります。
転職前には必ず確認するようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
>>理学療法士の転職サイトはこちら「【2023年】理学療法士におすすめの人気転職サイトランキング19選【徹底比較】」
よくある質問
理学療法士のボーナスはどれぐらいですか?
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査では理学療法士(作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む)の年間賞与その他特別給与額は69.84万円と発表されています。
転職するときはボーナスをどうやって調べればいいですか?
ボーナスは求人票や採用担当者に聞くなどして確認できます。
聞きづらい場合は転職エージェントを利用してキャリアコンサルタントに確認してもらうと良いでしょう。